2018年01月24日

番号や記号のついた見出しからスクリプトで柱を作成する

DTP作業者にとっての難易度 ★☆☆☆☆(1)

※2018.1.29/サンプルデータを更新しました(キャンセル時の動作を修正・デフォルトの文字スタイルを「なし」にするよう修正)

※2018.5.24/サンプルデータを更新しました(ソートの不具合を修正)


書籍などで見出しから柱を生成する場合、よく使われるのが「テキスト変数」という機能です。ただ、箇条書きの自動番号で見出しに番号をふっていた場合、この番号が柱に反映されないという問題があり困っていました。今回は、柱を作成するスクリプトを考えてみました。

※完成度には自信がありません。必ずバックアップをとってからお試しください。


作業は簡単です。ダイアログで見出しを選択し、柱の座標を設定。さらに柱の文字列に適用する段落スタイルを選択します。また、柱を作成したくないページに存在する段落スタイルを選択することで、当該ページの柱を削除することができます。

※段落スタイルのグループは第一階層までダイアログのプルダウンメニューに読み込みます。

※見出しで番号(または記号)と文字列をタブで区切っていた場合、柱では全角スペースに置き換えます。

※動画では触れませんでしたが、柱では番号部分や記号部分はテキスト状態になっています。したがって正規表現スタイルなどで書式を設定することが可能です。


修正すべき点も多々あると思います。仕事の中で試しながら改良していきたいと思っています。
サンプルデータ(2018.5.24更新)はこちら《hashira_2018_0524a.zip》です。
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2016年12月25日

JavaScriptでファイルをリネームする

DTP作業者にとっての難易度 ★☆☆☆☆(1)

※2019.06.11/サンプルデータを更新しました(スクリプト「D-複製してテキストファイルでリネーム」を修正/元ファイル名が和文の場合にエラーが発生する問題に対応)。

※2019.12.30/サンプルデータを追加しました(APFSフォーマット環境で正しく処理できない問題に対応)。

※2021.4.27/別ページでAPFSフォーマット環境でも使用できる新しいリネームスクリプトを公開しました(「スクリプトでファイルをリネームする・改」をご覧ください)。


複数ページを持つPDFファイルを1ページ単位に分割するとファイル名に「1」から始まる連番が振られます(「1」「2」……「9」「10」「11」……「99」「100」「101」……のように連番が振られます)。このように桁数が揃っていないままShupapanなどでリネーム(ファイル名を変更)をおこなうと「1」の次に「10」、その次に「100」のファイルが処理されてしまうのが悩みの種でした。この問題を回避するため、私はmuCommanderというソフトを使って桁数を揃えていたのですが、いつまでも2つのソフトに頼っていられるかどうか不安だったのでJavaScriptで処理できるかどうか試してみました。
では、動画をご覧ください。

元フォルダおよび元ファイル群は書き換えたりしないようにしました。が、何かトラブルがあっても責任は負えませんので慎重にお使いいただけるようお願いします。
サンプルデータ(2019.06.11更新)はこちら《minimum-20190611a.zip》です。

●2019.12.30追加/APFSフォーマット環境で正しく処理できない問題に対応しました(AとDのみ)。

サンプルデータ(2019.12.30追加)はこちら《minimum-20191230a.zip》です。

※2016.12.26追記/macOS Sierraでは「名前を変更...」で「フォーマット」→「名前とカウンタ」を選択すると桁数が揃えられるようです(OS X 10.10 Yosemiteからの機能/ただし元の番号がとびとびになっていても連番がふられるようです)。

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posted by 照山裕爾 at 03:36| Comment(0) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年05月21日

Adobe Readerで検索した語句すべてをハイライト表示する

編集者にとっての難易度 ★☆☆☆☆(1)

※2020追記/語句がページをまたいでいる場合は検索対象とならずハイライト表示されません。


《文字スタイルを使って蛍光ペン風に表現……意思疎通のための工夫》では、InDesign上で検索した語句に蛍光ペン風の下線を表示する方法をご紹介しました。しかし校正用PDFをDTP作業者から受け取った後に、編集者の方が任意の語句を蛍光ペン風に表示したいということもあると思います。今回は、この方法をご紹介します。

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※作業には無償版のAdobe Reader(バージョンはX以降)を使用します。これより前のAdobe Readerには『テキストをハイライト表示』の機能がありません。

※有償版のAdobe Acrobatでも同じ作業ができます。


作業手順


DTP作業者から受け取ったPDFをAdobe Readerで開き『編集』メニューの『高度な検索』でダイアログを表示。『現在の文書』を選択し、『検索する文字列を……』欄に語句を入力して『検索』を実行します。

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『結果』欄に検索された語句が一覧表示されます。全項目を選択して『Enter』キー(Mac版では『return』キーでも可)を押すとレイアウト上の全対象箇所が選択された状態になります。

0520-005.png


ここでツールバーの『テキストをハイライト表示』ボタンをクリックすれば、全対象箇所がハイライト表示されます。

0521-004.png




このハイライト表示はプリンタ出力にも反映されます。また、ハイライト表示を施したままでPDFを上書き保存(あるいは別名保存)することも可能です。
posted by 照山裕爾 at 23:08| Comment(0) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする