【2019.6.15】『Word文書の体裁(ルビ・文字飾り・脚注など)をInDesignに反映する』(http://mottainaidtp.seesaa.net/article/467138279.html)にてルビや文字飾り、文字色、蛍光ペンなどの処理も含む作業手順を整理しました。併せてご覧ください。
※2018.6.26・2018.7.31/スクリプトを追加(CC2018などで文末脚注マーカー後にスペースが発生することに対応)。
※2019.6.11/スクリプト内の〓を∇に変更。
※2021.9.3/スクリプトを更新(脚注番号、文末脚注番号が連続する場合に正しく処理されるよう修正)。
※2021.9.27/スクリプトを更新(文末脚注内の強制改行が正しく処理されるよう修正)。
※2023.9.6/スクリプトを更新(CC2019以降では表組み内に脚注番号を挿入できるので、それに対応)
※2025.3.12/マクロの解説テキスト(points)を更新(脚注・文末脚注ともマクロ6行目の書き換えを追加/処理数上限を1000に変更)
Word原稿に脚注や文末脚注が使用されている時、InDesignに正しく反映できないケースが時々あります。特に表組み内に存在する脚注番号や文末脚注番号については、そのままではInDesignに反映することができません。今回はそれらをきちんと処理することができないか試してみました。
作業について
Word/表の直後に改行記号を挿入する
Wordのテキスト原稿では表の直後に改行記号が入力されていないケースがよくあります。このままInDesignにテキストデータを読み込むと、表組み直後の段落が直前の段落とつながった状態になってしまいます。今回のテーマである脚注、文末脚注とは直接関係ないかもしれませんが、改行記号を挿入しておいたほうが安心です。
この作業については[みんなのワードマクロ]の「【コード】表の直後に改行記号を挿入する」(http://www.wordvbalab.com/code/2018/)を使わせていただいています。
Word/脚注、文末脚注の内容を括弧書きに変換する
脚注および文末脚注の内容を確実にInDesignに読み込める状態にするため、それぞれ記号の付いた括弧書きの状態にします。
この作業については[You Look Too Cool]の「Wordで脚注を括弧書きに変換するマクロ」(http://stabucky.com/wp/archives/6677)を少し編集した上で使わせていただいています(編集内容につきましてはサンプルデータ内の「points_......txt」をご覧ください)。
InDesign/括弧書き部分を脚注、文末脚注に変換する
InDesignで対象ストーリーを選択(文字を選択 or カーソルを点滅)してからスクリプトを実行します。プルダウンメニューで作業内容を選択しますが、InDesign CC2017(12.x)以前には文末脚注機能がありませんので「A:〔◆◆◇◇〕も〔★★☆☆〕も脚注にする」しか実行できません。ご了承ください(スクリプトで切り分けることもできますが省略してしまいました)。
※動画でもご覧いただいたように、もともと表組み内に存在した脚注や文末脚注の位置には、スクリプト実行後【◆◆3◇◇】などのようにすみつきパーレンの状態で番号のみが表示された状態になります(数字はスクリプト実行前と同じもの)。この部分にはテキストで脚注番号を設けることになると思いますが、今回のスクリプトではそこまでの処理はしませんでした。
いつものことですが、いずれも自分の作業に使うことを想定して実験的に作ってみたものです。お試しになる際はバックアップをとり、十分にテストしていただけますようお願いします。