DTP作業者にとっての難易度 ★☆☆☆☆(1)
私はInDesignでチャート図を作成することが多いのですが、時々困るのが「細い線では矢印先端のサイズ調整がうまくいかない」ということです。たとえば線幅0.1mmや0.25mmの線では「線」パレットの「拡大 / 縮小」欄に数値を入力しても矢印先端のサイズがほとんど変化しません。
実は、これを解決する方法がないわけではなく、以前から詳しい方がtwitterなどで情報を公開されていました。ただ、少し手順が複雑で、私はきちんと覚えていられず実務で採用する機会はあまりありませんでした。今回は、その一連の作業を一括実行するスクリプトを書いてみました。
以下、動画をご覧ください。
本スクリプトは
●環境設定「一般」の「オブジェクト編集」を「内容に適用」にする
●上記「内容に適用」の「線幅を含める」をオフにする
●矢印を1000%拡大する
●線幅を10倍にする
●環境設定「一般」の「オブジェクト編集」を「拡大 / 縮小率を調整」にする
●矢印を10%縮小する
という割と簡単なものです。
なお、本スクリプトには「パスを1つだけ選択した状態でなければ実行できない」「オープンパスでなければ実行できない」「線幅ゼロでは実行できない」という条件があります。
使い方は簡単ですので、よろしければお試しください。
※ドキュメントを改変するスクリプトですので、必ずバックアップをとってからお試しください。
※実行後、レイアウト上の見た目の線幅は実行前と変わりませんが、「線」パレット上の線幅は10倍の値になります。
※実行後、コントロールパネルの「拡大 / 縮小」欄の数値は「10%」と表示されます。
サンプルデータはこちら《thinArrow_0322e.zip》です。