2025年10月20日

インデント値を調整するスクリプト(ショートカット想定)【InDesign】

インデント値を調整するスクリプト(ショートカット想定)【InDesign】
DTP作業者にとっての難易度 ★☆☆☆☆(1)

先日、@AJABONさんと@works014さんがTwitter(X)上で突き出しインデントについて会話をしているのを見ていて(スクリプトで処理できたら楽かな)と思って書いてみました。ただ、つい先日@AJABONさんご自身が高機能なもの(https://ajabon.catfood.jp/?p=2805)を公開されたので、私のは役に立たないかもしれませんが記録のために書き残すことにします。

251019a.png

使い方

多くの場合、インデントの位置調整は「1文字分」が基本になると考え、今回は「1文字分だけ移動する」スクリプトとしました。私自身はInDesignのショートカットに登録して使います。対象のテキストを1文字以上選択した状態で実行してください。「選択した1文字目」の文字サイズが移動量となります。

※「段落先頭文字」の文字サイズを移動量にすることも考えましたが箇条書きなどでは段落先頭文字のサイズが本文と異なる可能性もあるのでやめました。



段落行頭位置を動かす・リセットする

段落2行目以降のインデント位置は固定したまま段落行頭位置を移動します。
私は「control+7〜9」に登録しています。
「7-TopPos_moveL.jsx」左に移動
「9-TopPos_moveR.jsx」右に移動
「8-TopPos_reset.jsx」リセット

段落2行目以降のインデント位置を動かす・リセットする

段落行頭位置は固定したまま段落2行目以降のインデント位置を移動します。
私は「control+4〜6」に登録しています。
「4-LIndent_moveL.jsx」左に移動
「6-LIndent_moveR.jsx」右に移動
「5-LIndent_reset.jsx」リセット

段落全体を移動する

段落行頭位置と段落2行目以降の位置関係を保ったまま、全体を左右に移動します。
私は「control+1・3」に登録しています。
「1-Whole_moveL.jsx」左に移動
「3-Whole_moveR.jsx」右に移動

両インデントをリセットする

左インデント、第1行インデントをリセットします。
私は「control+2」に登録しています。
「2-All_reset.jsx」リセット

以下、動画をご覧ください。
サンプルデータはこちら《minimum_251019a.zip》です。
posted by 照山裕爾 at 01:40| Comment(0) | TrackBack(0) | InDesign-書式・スタイル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年08月30日

正規表現スタイルを基準段落スタイルの内容にリセットするスクリプト【InDesign】

DTP作業者にとっての難易度 ★☆☆☆☆(1)
今回のスクリプトを簡単に説明すると「正規表現スタイルの設定を基準段落スタイルと復活一致させるスクリプト」ということになるでしょうか。少し分かりにくいかもしれませんがご容赦ください。

InDesignの作業では「ある段落スタイル(Aとします)」に正規表現スタイルを仕込み、その段落スタイルを基準に「別の段落スタイル(Bとします)」を作成することが多々あります。その場合、正規表現スタイルはそのまま受け継がれます。それは便利なのですが、その後、段落スタイルBの正規表現スタイルの一部を編集してしまうと段落スタイルAとの親子関係は切れてしまいます。今回は段落スタイルAの設定と同一設定に復活させる(親子関係も復活させる)スクリプトを書いてみました。

以下、動画をご覧ください。

スクリプトでは、ダイアログで選択した段落スタイルBの正規表現スタイル設定を全て削除した上で、基準となる段落スタイルAの正規表現スタイル設定全項目を読み込むという作業をおこないます。

注意すべきなのは「もともと段落スタイルBの正規表現スタイルを編集して段落スタイルAと異なる設定にしていた改編内容」を再び同じように改編する必要があるということです。どのように編集していたのか、きちんと把握できていないと事故になりますのでご注意ください。

いずれにせよ段落スタイルを書き換えるスクリプトですから慎重にお使いいただく必要があります。必ずバックアップをとった上でお試しください。
サンプルデータはこちら《250829a.zip》です。
posted by 照山裕爾 at 03:46| Comment(0) | TrackBack(0) | InDesign-書式・スタイル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年08月25日

【Illustrator】円グラフの値を取得するスクリプト

DTP作業者にとっての難易度 ★☆☆☆☆(1)
昨年Twitter(X)で「値の分からない円グラフから値を得る方法はないか」とやりとりしたことがありました。その時「できそうだな」とは思ったのですが実務で必要になる場面もなかったので忘れていました。今回、思い出してスクリプトを書いてみました。

2025-08-25 2.12.25.png

使い方

円グラフを構成するオブジェクト(扇形)群を選択してスクリプトを実行するだけです(グループ化されていてもOK)。Illustratorファイルと同階層に生成されたテキストファイルをExcelなどにペーストしてご活用ください。

※円グラフがIllustratorのグラフ機能で作成されている場合は、そちらから値を得たほうが確実なのでスクリプトを終了します。

※生成したテキストファイルでは検算により各値の合計値を算出していますが、確実かどうかは確約できません。ご自身でExcelなどで更に検算されることをお薦めします。


以下、動画をご覧ください。


使い方は簡単なのですが今回は考えた過程を記録しておくことにします。

※テキストファイルの座標や面積の値の単位はptです。Illustratorでは環境設定の単位をミリにしていても得られる値はptのようです(おそらく)。


Illustratorのスクリプトにした理由

Illustratorでは「.area」というプロパティでオブジェクトの面積を得ることができます。InDesignにはこのプロパティはないので慣れないIllustratorのスクリプトを書くことになりました。

今回のスクリプトの考え方

オブジェクト(扇形)それぞれの面積を求めることは難しくありません(グループ化されているオブジェクトの階層を掘るのは面倒ですが検索したところ@AJABONさんの書き込みがあったので拝借しました)。まずは各オブジェクトの面積をかき集めます。問題になるのは扇形の順番です。

中心よりも右側のオブジェクト

各オブジェクトの位置を把握する時に注目したのは各オブジェクトの「センターの座標」です。「センターの座標」がグラフの中心よりも右側にあるオブジェクトでは上のものほど円グラフの項目順では上(若いもの)だと判断し、ソートしました。

中心よりも左側のオブジェクト

「センターの座標」がグラフの中心よりも左側にあるオブジェクトについては「センタ−のY座標」の逆順にソートしました。
これらを合体することで全オブジェクトが元の項目順に並ぶことになります。

円グラフの中心のX座標

上記で使用した円グラフの中心のX座標は「右端のオブジェクトの右端の座標(最大値)」と「左端のオブジェクトの左端の座標(最小値)」から求めます。スタート時は仮に右端の座標を極端に小さな値、左端の座標を極端に大きな値にしておき、扇形オブジェクトを1つずつ順番に観察します(スクリプトでは「for文で回す」などと表現されます)。観察した扇形オブジェクトの右端の座標が仮設定値よりも大きければ値を上書きする……ということを繰り返すと全オブジェクトの最大値が得られます。同様に左端の最小値も得られます。これらの平均値が「円グラフの中心のX座標」となります。
……といったスクリプトです。あまり活用される場面はないと思いますが役に立つ機会があれば幸いです。
サンプルデータはこちら《2025_0822g.zip》です。

※なお、棒グラフから値を求めるスクリプトについては「https://mottainaidtp.seesaa.net/article/465262161.html」、折れ線グラフについては「https://mottainaidtp.seesaa.net/article/465290812.html」で公開しています。ご興味のある方はご覧ください。

posted by 照山裕爾 at 02:30| Comment(0) | TrackBack(0) | InDesign-書式・スタイル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする