DTP作業者にとっての難易度 ★★☆☆☆(2)
InDesignの自動番号用フォントを作る
InDesignの「箇条書き」→「自動番号」では「0001」など4桁の番号をふることができます(「形式」プルダウンメニューで設定)。しかし「00001」などといった5桁の設定は用意されていません。「0」を設定に追加することで「00001」と見せることはできますが、1万番目以降は「010000」など6桁表示になってしまいます。
これを5桁表示にするためにGlyphsでフォントを作ってみました。
具体的には
・「0」の置換用グリフ(パスなし・文字幅ゼロ)を作成する
・calt(前後関係に依存する字形)で、
「0」の後に数字が5つ並んだ時に置き換えるように記述する
というものです。
※OpenTypeフィーチャー「前後関係に依存する字形(calt)」の基本的な考え方は当ブログの「小数点以下の数字が小さく表示されるフォント」(リンク先)でご紹介しています。併せてご覧ください。
※既存フォントをベースに新たなフォントを作成する場合はライセンス的に問題ないものを問題ない場面でご使用ください。
さまざまな場面で使える5桁フォントを作る
次にInDesignの自動番号以外の場面でも使える5桁フォントを作ってみます。IllustratorやPhotoshop、Jedit Ωなどcaltが有効なアプリケーションで使用することも可能です。
具体的には
・1桁用グリフから5桁用グリフまでを用意する(通常の数字グリフは5桁の体裁)
・caltで「5桁グリフが2つ並んだら2つ目を1桁グリフに」
「1桁グリフの次に5桁グリフが来たら5桁グリフを1桁グリフに」
……と置き換えるように記述する
・さらに「5桁グリフの後に1桁グリフが4つ並んだら5桁グリフを1桁グリフに」
「3つ並んだら2桁グリフに」……などと順に置き換えるように記述する
というものです。
サンプルデータはこちら《minimum_231226a.zip》です。