DTP作業者にとっての難易度 ★☆☆☆☆(1)
私は索引作成に「文字スタイル部分・下線部分などを索引化する【改良版】」で紹介したスクリプトをよく使用します。ただ「索引上の文言を本文上の文言とは異なる表記にしたい」というケースが時々あり、何か方法がないものかと思っていました(たとえば索引項目を階層化するケース、本文では「平成2年12月1日」とするが索引では「平成2・12・1」とするケースなど)。
今回、この課題を解決するために「アンカー付きオブジェクト」機能を使用す方法を考えました。サンプルデータに用意したスニペット「索引アンカーセット.idms」をレイアウトに読み込むと、オブジェクトスタイルが設定されたテキストフレームが3つ作成されます。これらのいずれかをアンカー付きオブジェクトとして使用します。
テキストフレームに適用しているオブジェクトスタイルの主なポイントは、以下の3つです。
●小口またはレイアウト上下の余白に置かれるよう「アンカー付きオブジェクトオプション」を設定
●重なっても見えるように「透明」のモードを「乗算」に設定
●印刷されないよう「テキストの回り込みほか」の「印刷しない」をチェック
なお、テキストフレーム同士の重なりを解消するために位置を調整してもかまいませんが、テキストフレームが完全にページ外に出てしまうと認識されませんのでご注意ください。
以下、動画をご覧ください。
サンプルデータはこちら《minimum_230605a.zip》です。