DTP作業者にとっての難易度 ★☆☆☆☆(1)
※2019.9.2/サンプルデータを更新(ダイアログから「折れ線本数」の項目を削除しました→自動的に認識できるため。数字を小数点第二位までに丸めるよう変更しました)。
前回は「InDesignで棒グラフの寸法から値テキストを生成するスクリプト」を作成しましたが今回は折れ線グラフ版です。各頂点が示す値が分からなくなっていても、このスクリプトで値テキストを生成することができます。値テキストがあれば「JavaScriptでInDesign上に折れ線グラフを描く」でグラフを好きな寸法でいつでも新規作成できることになります。
※折れ線グラフをIllustratorで作成していた場合、座標軸や折れ線のパスをInDesignドキュメントにペーストすれば値を抽出できます(InDesignドキュメントを保存してからスクリプトを実行してください)。

スクリプトの使用方法は棒グラフの時と同様です。以下、動画をご覧ください。
使用のための準備
グラフが描かれたInDesignドキュメントを開いて折れ線のオブジェクトを漏れなく選択します(折れ線以外のオブジェクトは選択しないようご注意ください)。
選択内にグループが含まれるとスクリプトは実行できません。グループを解除するか、ダイレクト選択ツールでオブジェクト群を選択してください。
なお、すべての折れ線オブジェクトに同じ数のアンカーポイントが存在しないと正しいテキストは生成できません。折れ線が途中から始まるケースなどでアンカーポイントが足りない場合はダミーのアンカーポイントを追加してからスクリプトを実行してください(不自然ほど他から離れた位置にアンカーポイントを置くと良いでしょう。動画を参照ください)。
スクリプトの実行
スクリプトを実行すると5つ4つの項目を入力できるダイアログが表示されます。【1】最大目盛り、【2】最小目盛り、【3】最大目盛りY座標、【4】最小目盛りY座標、 【5】折れ線本数、を設定して実行してください。
値のテキストデータはInDesignドキュメントと同階層に生成されます。
いつものことですが、業務に使用される際は充分にテストされるようお願いします。
サンプルデータ(2019.9.2更新)はこちら《g2t_oresen_2019_0902g.zip》です。
★★他にもグラフ関連のスクリプトがあります。トップからご覧ください★★