DTP作業者にとっての難易度 ★☆☆☆☆(1)
※2019.9.2/サンプルデータを更新しました(数字を小数点第二位までに丸めるよう変更しました)。
2017年に書いた「JavaScriptでInDesign上に集合棒グラフを描く」と「JavaScriptでInDesign上に集合棒グラフ(横方向)を描く」は、値を記録したテキストデータからInDesign上に棒グラフを作成するものでした。
各部の寸法を数値でコントロールしやすく便利だと思うのですが、先日ある方から「毎年棒グラフを更新(最新年の分のみ追加)するのだが、以前の値が記録されたテキストデータが残っていないのでこのスクリプトを使うのは難しい」というお話を伺いました。
そこで今回は既存の棒グラフのオブジェクト(の座標と寸法)から値テキストを生成するスクリプトを書いてみました。InDesignで使用するものですがIllustratorで描かれた棒グラフから値テキストを生成するためにも使えそうです。

以下、動画をご覧ください。
使用のための準備
グラフが描かれたInDesignドキュメントを開いて棒グラフのオブジェクト群を漏れなく選択します(棒以外のオブジェクトは選択しないようご注意ください)。
選択内にグループが含まれるとスクリプトは実行できません。グループを解除するか、ダイレクト選択ツールでオブジェクト群を選択してください。
なお、棒が存在しない箇所があると正しいテキストは生成できません。だいたいの位置で構いませんのでダミーの棒を描いてからスクリプトを実行してください(不自然なほど大きな寸法にすることをおすすめします。動画を参照ください)。
スクリプトの実行
スクリプトを実行すると5つの項目を入力できるダイアログが表示されます。【1】最大目盛り、【2】最小目盛り、【3】最大目盛りY座標(X座標)、【4】最小目盛りY座標(X座標)、【5】グループ内の棒グラフ本数、を設定して実行してください。
値のテキストデータはInDesignドキュメントと同階層に生成されます。
いつものことですが、業務に使用される際は充分にテストされるようお願いします。
サンプルデータはこちら《g2t_2019_0902a.zip》です。
★★他にもグラフ関連のスクリプトがあります。トップからご覧ください★★