DTP作業者にとっての難易度 ★★★★☆(4)
通常、桁区切りのカンマが必要な場合「テキストデータに含めておく」「レイアウト上に手作業で入力する」「検索/置換により挿入する」といった作業が必要です。対象箇所が多ければ負担が大きくなりますしミスの原因にもなります。また、私が経験した仕事ではレイアウト上の数字をデータベースに戻す際にカンマが邪魔になり、わざわざ削除することもありました。
このような問題を解決するために、自動的に桁区切りのカンマが表示されるフォントをGlyphsで作ってみました。

※作ったといいますか、大曲さんに教えていただいた上で自分なりに少し改良したというのが正直なところです。大曲さん、ありがとうございました。
Illustrator上の数字、InDesignのテキスト変数など、検索/置換機能でカンマが挿入しづらい、あるいは挿入できない箇所でも、このフォントを使用すれば簡単にカンマを表示させることができます。
以下、動画をご覧ください。
サンプルデータはご自由にお使いください。ただし私の理解が十分ではないため、正しく機能しないことも考えられます。慎重に、自己責任にてお使いいただければと思います。
※Glyphsでフォントを作成する場合、「ROS」を「Adobe-Identity-0」と設定しておいたほうが良いようです(これを設定しないとIllustratorやPhotoshopでは正しく機能しませんでした)。
※アプリケーションによってはカンマを発生させることができませんでした(Wordなど)。一方、テキストエディット、Excel、Jedit、ファイルメーカーなどでは問題なく表示されました。
【2014.4.24追記】Glyphsについては大曲さんのサイト「ドイツからやってきた書体制作ソフトGlyphs」で詳しく紹介されています。分かりやすいチュートリアル動画もあります。興味のある方はご覧になることをおすすめします。
サンプルデータ(2)はこちら《<minimim_2014_0423-3.zip》です。
※23日4時58分データ差し替え版。caltの内容を見直し行数が(動画内のものよりも)減りました。
最新サンプルデータ(4)はこちら《minimim_2014_0423-4.zip》です。
※23日11時39分データ差し替え版。caltの内容を見直し、さらに行数が減りました。26桁まで表示できるようになりました。caltの書き方としては前回のもののほうが分かりやすいようにも思ったので、削除せず追加することにしました。