DTP作業者にとっての難易度 ★★★☆☆(3)
ドキュメントの中から、ある段落スタイル(たとえば大見出しの段落スタイル)が適用された箇所(段落)を見つけ出し、その文章とノンブルを記録。そして任意の段落スタイルで書き出すのがInDesignの目次機能です。正しく設定すれば、編集者が「本当にノンブルが合っているか」を一つずつ確認するよりも作業効率・作業精度が大幅にアップするはずです。
目次機能の基本
段落スタイルを手がかりに見出しなどを探し出し、その文言と掲載ノンブル(ページ番号)を抽出。それらを目次に反映します。なお、ページの増減や文章の加筆・削除などで見出しの内容・位置が変わっても、目次を更新すれば適切な状態にすることができます。
目次まわりの正規表現スタイル設定
目次まわりの体裁を整えるためには、段落スタイルに正規表現スタイルを含めるのが効果的です。私が使っている設定の一部をご紹介します。本文見出しのマーク(アンカー付きオブジェクト)を目次に反映する
前回、本文見出しなどに画像(アンカー付きオブジェクト)を挿入する方法をご紹介しました。この時、検索前の文字列(たとえば【更新】)を削除せず残しておくと後で活用できると書きました。目次を生成する際も活用できますので、動画でご覧いただこうと思います。このようにInDesignの目次機能を使用すると、これまで目視で確認せざるを得なかったことが、かなり自動的に処理できるようになります。その分の時間と労力を他の作業に振り分けることで、より質の高い印刷物を作成していただきたいと願っています。
サンプルデータはこちら《0710minimum_b.zip》です(CS4以降)。