DTP作業者にとっての難易度 ★☆☆☆☆(1)
InDesignにはMicrosoft Wordと同じような検索/置換機能があります。この機能と、先に《文字スタイルを使って蛍光ペン風に表現……意思疎通のための工夫》でご紹介した蛍光ペン(風の下線)を組み合わせて使用すると便利です。
検索した文字を蛍光ペン表示する
たとえば編集者が「文章中のどこに『下さい』という文字列が存在するか漏れなく確認したい」と要望した場合、DTP作業者はInDesignの『検索/置換』ダイアログの『検索文字列』欄に『下さい』と入力。『置換文字列』欄には何も入力せず、『置換形式』欄で目的の(蛍光ペン風)文字スタイルを設定します。その後『すべてを置換』を実行すると、すべての『下さい』という文字列に蛍光ペン風の表示が適用されます。

置換した文字を蛍光ペン表示する
編集者が「文章中に存在するすべての『下さい』を『ください』に置換してほしい」と要望した場合、DTP作業者は『検索文字列』欄に『下さい』、『置換文字列』欄に『ください』と入力します。これだけで問題なく置換はおこなえますが、どこが置換されたかを後で確認したいのであれば上記と同様に『置換形式』欄で蛍光ペン風文字スタイルを設定します。その後『すべてを置換』を実行すると、置換された文字に蛍光ペン風の表示が適用されます。

一括置換では、時として不要な箇所まで置換されてしまうことがあります(もちろん、そのようなことがないよう『検索文字列』や『置換文字列』の設定が適切かどうか十分に吟味すべきなのは当然です)。このような場合でも、蛍光ペン風の表示があれば後で問題箇所を発見しやすくなるのではないでしょうか。