2023年12月27日

【Glyphs】5桁用のフォントを作る

DTP作業者にとっての難易度 ★★☆☆☆(2)

InDesignの自動番号用フォントを作る


InDesignの「箇条書き」→「自動番号」では「0001」など4桁の番号をふることができます(「形式」プルダウンメニューで設定)。しかし「00001」などといった5桁の設定は用意されていません。「0」を設定に追加することで「00001」と見せることはできますが、1万番目以降は「010000」など6桁表示になってしまいます。
これを5桁表示にするためにGlyphsでフォントを作ってみました。
具体的には

・「0」の置換用グリフ(パスなし・文字幅ゼロ)を作成する
・calt(前後関係に依存する字形)で、
 「0」の後に数字が5つ並んだ時に置き換えるように記述する

というものです。

※OpenTypeフィーチャー「前後関係に依存する字形(calt)」の基本的な考え方は当ブログの「小数点以下の数字が小さく表示されるフォント」(リンク先)でご紹介しています。併せてご覧ください。

※既存フォントをベースに新たなフォントを作成する場合はライセンス的に問題ないものを問題ない場面でご使用ください。



さまざまな場面で使える5桁フォントを作る


次にInDesignの自動番号以外の場面でも使える5桁フォントを作ってみます。IllustratorやPhotoshop、Jedit Ωなどcaltが有効なアプリケーションで使用することも可能です。
具体的には

・1桁用グリフから5桁用グリフまでを用意する(通常の数字グリフは5桁の体裁)
・caltで「5桁グリフが2つ並んだら2つ目を1桁グリフに」
 「1桁グリフの次に5桁グリフが来たら5桁グリフを1桁グリフに」
 ……と置き換えるように記述する
・さらに「5桁グリフの後に1桁グリフが4つ並んだら5桁グリフを1桁グリフに」
 「3つ並んだら2桁グリフに」……などと順に置き換えるように記述する

というものです。

サンプルデータはこちら《minimum_231226a.zip》です。
posted by 照山裕爾 at 04:53| Comment(0) | TrackBack(0) | InDesign-書式・スタイル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年12月19日

【InDesign】文字組みアキ量設定を読み込むスクリプト

DTP作業者にとっての難易度 ★☆☆☆☆(1)
他のドキュメントから文字組みアキ量設定を1つだけ選んで読み込むスクリプトを書いてみました。読み込み元ドキュメントを選択し、プルダウンメニューから設定名を選択するだけです。

※設定が重複する(既に同名の設定が存在する)場合は作業が実行できません。既存の設定の名称を変更してからお試しください。


サンプルデータはこちら《minimum_231219a.zip》です。
posted by 照山裕爾 at 04:57| Comment(2) | TrackBack(0) | InDesign-書式・スタイル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする