2022年11月21日

ノドから小口まで地色や罫線を設ける[InDesign]

DTP作業者にとっての難易度 ★★☆☆☆(2)

章タイトルや見出しに対して「ノドから小口まで」地色を敷いたり罫線を引いたりしたいケースがあるのではないでしょうか。通常の段落の背景色や段落罫線の設定では左右それぞれのページ用にスタイルを用意しなくてはなりません。今回は、これを解決する方法を考えてみました。

●設定前:右ページ用スタイルは左ページでは使えない221120A3.gif


●設定後:右ページ用スタイルが左ページでも使える221120B3.gif


たとえば背景色の場合の主なポイントは以下の通りです。詳細な設定はサンプルデータをご覧ください。

@見出し段落スタイル

見出し段落スタイルにはテキストフレーム幅の背景色を設定する(左右のオフセット値を「0mm」と設定)。

・行送りの基準位置が「上」の場合は行送り値を「0Q」と設定(「中央」「下」の場合は設定不要)


A小口側用段落スタイル

小口側用に段落スタイルを用意する(本文スタイルベース)。

・行送りの基準位置を「中央」または「下」、行送りを「0Q」に設定(前行に重ねる)

・行揃えを「小口揃え」に設定

・背景色の幅を「テキスト」と設定し、左右は「25mm(マージン+塗り足し幅)」と設定


Bノド側用段落スタイル

ノド側用に段落スタイルを用意する(小口スタイルベース)。

・行揃えを「ノド揃え」に設定

・背景色の左右は「18mm(マージン)」と設定


その他

「次のスタイル」を@→A→Bと設定する。

以下、動画をご覧ください。

サンプルデータはこちら《minimum_221120a.indd》です。
posted by 照山裕爾 at 04:15| Comment(0) | TrackBack(0) | InDesign-書式・スタイル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする