DTP作業者にとっての難易度 ★☆☆☆☆(1)
※2020.12.2の17時頃:サンプルデータを更新しました(ヘッダー、フッターがない場合に1つめのスクリプトが止まるのを修正しました)。また「■使用にあたっての注意点」を追記しました。
先日、Twitterで「InDesignの表組みで行と列を入れ替えることとができないか」ということが話題になりました。以前拙ブログに書いた『Excel上でセル結合された表組みをInDesignに反映する』を応用すればできるのではないかと思い、スクリプトを書いてみました。
用意したスクリプトは以下の3種類です。
1つ目は「結合されたセル群をバラバラにするスクリプト」。バラバラにすることで空のセルが発生しますが、後で結合できるよう『⊂』『∩』という記号を入力します(その前にヘッダー、フッターのセルは通常セルに変換します)。
2つ目は「行と列を入れ替えるスクリプト」。
3つ目は「『⊂』『∩』のセル群を結合するスクリプト」(以前のブログで作成したもの)です。
作業は3つのスクリプトを順番に実行するだけ。とても簡単です。
以下の動画をご覧ください
実行前には1つ以上のセルを選択しておく必要があります。
想定外の結果になる可能性もあります。必ずバックアップをとった上でお試しください。
■使用にあたっての注意点
2つ目のスクリプトでは行と列を入れ替えるために文字数の多いセルが幅の狭いセルにペーストされることがあります。場合によってはセルの高さがフレームの高さを超えてしまい、それ以降の行が表示不可能になる可能性が考えられます(下図では収まっていますが、文字数がもっと多い場合やフレームの高さがもっと低い場合は表示できなくなります)。
これを防ぐには、あらかじめ全セルに対して「表 > セルの属性 > 行と列の設定」の「行の高さ」の「最大限度」をフレームの高さ以下の値にしておくといいでしょう。

※2020.12.2の17時頃:サンプルデータを更新しました(ヘッダー、フッターがない場合に1つめのスクリプトが止まるのを修正しました)
サンプルデータはこちら《2020_1202a.zip》です。