DTP作業者にとっての難易度 ★☆☆☆☆(1)
※2020.5.26/サンプルデータを更新しました(二つのドキュメントのページ数が異なる場合でも実行できるよう修正)。
InDesignのデータ結合で頭を悩ませるのが結合後の修正作業です。データベースとレイアウトの双方を修正しなくてはならず、手数がかかる上に思わぬミス(食い違い)が発生する可能性も否定できません。以前、結合後のレイアウトからデータを抽出する方法(レイアウトだけ修正すればデータベースに反映できる)を模索したこともありますが、なかなか使えるものにはなりませんでした。
そこで今回は発想を変え、文字と画像を分けて考えることにしました。多くの場合、文字についてはデータベースを修正し、あらためてデータ結合を実行すれば(さらに一括検索/置換などの処理を行えば)旧レイアウトと同じ体裁を実現することはさほど難しくないからです。
一方、画像は話が違います。データ結合後に手動でトリミング調整をしたり、フレームの寸法を調整したりしていることが多いため、あらためてデータ結合を実行した場合は同じ作業をやり直さなければなりません。この他、手動で画像を追加しているケースなどもあり、全く同じ状態に仕上げることは困難です。そこで考えたのが「画像については旧レイアウトから複製すれば良いのではないか」ということです。もちろん画像の差し替えなどがあれば手動で処理しなければなりませんが、それ以外の画像についてはトリミング調整などの手間がまったくかからなくなります。
以下、動画をご覧ください。
複雑なテストはしていませんが、画像専用レイヤーがあるのであれば、そのレイヤーだけを対象にしたほうが処理は速くなるように思います。また、画像の入ったフレームのみに絞ることで更に効率的になるのではないでしょうか。
なお、いくつか注意点があります。以下、動画をご覧ください。
※サンプルデータ内にテキストも用意しましたのでご覧ください。
スクリプトの使用にはリスクもあります。必ずバックアップをとった上でお試しください。また、十分にテストした上でお使いいただけますようお願いします。
※2020.5.26/サンプルデータを更新しました(二つのドキュメントのページ数が異なる場合でも実行できるよう修正)。
2020.5.26サンプルデータはこちら《duplicate_objects_2020_0526a.zip》です。