2018年02月07日

Wordの脚注・文末脚注をInDesignに反映する

DTP作業者にとっての難易度 ★☆☆☆☆(1)

Word原稿に脚注や文末脚注が使用されている時、InDesignに正しく反映できないケースが時々あります。特に表組み内に存在する脚注番号や文末脚注番号については、そのままではInDesignに反映することができません。今回はそれらをきちんと処理することができないか試してみました。


作業について


Word/表の直後に改行記号を挿入する


Wordのテキスト原稿では表の直後に改行記号が入力されていないケースがよくあります。このままInDesignにテキストデータを読み込むと、表組み直後の段落が直前の段落とつながった状態になってしまいます。今回のテーマである脚注、文末脚注とは直接関係ないかもしれませんが、改行記号を挿入しておいたほうが安心です。
この作業については[みんなのワードマクロ]の「【コード】表の直後に改行記号を挿入する」(http://www.wordvbalab.com/code/2018/)を使わせていただきました。


Word/脚注、文末脚注の内容を括弧書きに変換する


脚注および文末脚注の内容を確実にInDesignに読み込める状態にするため、それぞれ記号の付いた括弧書きの状態にします。
この作業については[You Look Too Cool]の「Wordで脚注を括弧書きに変換するマクロ」(http://stabucky.com/wp/archives/6677)を編集して使わせていただきました。
編集内容につきましてはサンプルデータ内の「points_0206a.txt」をご覧ください。

InDesign/括弧書き部分を脚注、文末脚注に変換する


InDesignで対象ストーリーを選択(文字を選択 or カーソルを点滅)してからスクリプトを実行します。プルダウンメニューで作業内容を選択しますが、InDesign CC2017(12.x)以前には文末脚注機能がありませんので「A:〔◆◆◇◇〕も〔★★☆☆〕も脚注にする」しか実行できません。ご了承ください(スクリプトで切り分けることもできますが省略してしまいました)。

※動画でもご覧いただいたように、もともと表組み内に存在した脚注や文末脚注の位置には、スクリプト実行後【◆◆3◇◇】などのようにすみつきパーレンの状態で番号のみが表示された状態になります(数字はスクリプト実行前と同じもの)。この部分にはテキストで脚注番号を設けることになると思いますが、今回のスクリプトではそこまでの処理はしませんでした。



いつものことですが、いずれも自分の作業に使うことを想定して実験的に作ってみたものです。お試しになる際はバックアップをとり、十分にテストしていただけますようお願いします。

サンプルデータはこちら《footNote_endNote_0206b.zip》です。

【2018.6.26追記】最近、私の環境(MacOSX10.12.6 + InDesign13.1)では文末脚注を挿入するとマーカーの直後にスペースが発生するようになりました(私の環境の問題なのかどうか現時点では不明です)。この状態で上のスクリプトを実行すると文末脚注が正しく生成されません。同じ問題が発生した場合は下記のスクリプトをお試しください。

2018.6.26追加スクリプトはこちら《footNote_endNote_B_0626b.jsx》です。

【2018.7.31追記】脚注・文末脚注が生成されないケースがあったので手順などを見直しました。

2018.7.31修正版スクリプトはこちら《footNote_endNote_C_0731e.jsx》です。
posted by 照山裕爾 at 01:44| Comment(0) | テキストデータ・Word | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月21日

JeditXの全角/半角変換設定をExcel+AppleScriptで管理する

DTP作業者にとっての難易度 ★☆☆☆☆(1)

JeditXには「半角→全角」「全角→半角」「全角/半角文字の統一」という、とても便利な機能があります。ただ、設定が「半角→全角」「全角→半角」で各1種類ずつしか保存できないことについては以前から残念に思っていました。

何か方法がないかと思っていたところ「半角→全角」「全角→半角」のダイアログに表示される「cnvFlag」という値(文字列)が設定内容を示していることが分かりました。この値を使ってAppleScriptを実行すれば全角/半角変換を一気に処理できることも確認できました(下図参照)。この方法であれば複数の変換設定をファイルとして保存しておくことも可能です。

0620b.png

ただ、スクリプトに書かれたcnvFlagの値から変換設定内容を推測することは困難です(間違ったファイルを使うと事故にもつながります)。これを解決するために今回はExcelを使って設定をおこない、cnvFlagの値を得る方法を考えました。

0620a.png

Excelのドロップダウンリストで各項目のオン/オフを設定すると、右側の黄色い欄にcnvFlagの値が表示されます。また、下部の緑色の欄にはAppleScriptの内容が生成されます。この5行をコピーしてスクリプトエディタにペーストするだけで、簡単に実行ファイルを作ることができます。


また、反対にcnvFlagの値を入力すると設定内容が表示されるExcelファイルも用意しました。確認のために使用することを想定しています。

手作業でコツコツ入力したExcelファイルなので、どこかに不備があることも考えられます。必ずバックアップをとり、十分にテストしてからお試しいただくようお願いします。

サンプルデータはこちら《cnvFlag_0620e.zip》です。
posted by 照山裕爾 at 04:17| Comment(0) | TrackBack(0) | テキストデータ・Word | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年05月06日

Wordの蛍光ペン(マーカ)部分をInDesignの文字スタイルに反映する

DTP作業者にとっての難易度 ★★☆☆☆(2)

★2016.5.9にサンプルデータを大きく改良しました(蛍光ペン部分→文字色のマクロに加え、蛍光ペン部分→タグ付加のマクロを追加)。動画も追加しています。

※2016.5.24にサンプルデータを更新しました。

※2016.6.8にサンプルデータを更新しました。


仕事の中で、複数の色の蛍光ペン(マーカ)で指示が施されているWord原稿に時々出会います(この色の部分はゴシック、この色の部分は下線にしてほしい……など)。しかしWordの検索機能では蛍光ペンの存在は把握できますが、その色の違いまでを見分けることはできません。
そこで今回はマクロ(VBA)を使って蛍光ペン部分をそれぞれ異なる色の文字に変更することを考えました。
050510.png

この処理ができてしまえば、あとは以前「Wordの色文字部分にInDesignの文字スタイルを適用する」でご紹介した方法を使ってInDesign上で文字スタイルを適用できるわけです。
050520.png

Webをいろいろと検索したところ「ぐりにたんく」というブログにベースとして使えそうなVBAサンプルを見つけました。書き換えについてはものかのさんすびさんにご教示いただきました。では、どのようなものができたか動画をご覧ください。
マクロでは色名を「wdPink」などと表記しています。これらの色名についてはhttp://e-yan.net/?p=713が分かりやすく整理されています。

(2016.5.9追記)蛍光ペン部分にタグを付加する

Wordのdocxファイルやrtfファイルではなくプレーンテキストを使用する方のために、蛍光ペン部分を《ピンク→》○○○《←ピンク》などのタグで挟むマクロも追加作成しました(ものかのさんに全面的にご指導いただきました。ありがとうございました)。以下、動画をご覧ください。

マクロについてはまったく知識がなく書き方が適切でない部分もあるかもしれません。改善案などありましたら、ぜひご教示ください。

◆蛍光ペンを色別に処理する方法は「ぐりにたんく」さんのVBAを使わせていただきました。
 http://d.hatena.ne.jp/gurinita/20090117/1232164205
◆Wordにおける色名についてはこちらを拝見しました。
 http://e-yan.net/?p=713
◆VBAの書き換えについてはものかのさんすびさんに教えていただきました。
皆さま、ありがとうございました。

※2016.6.8にサンプルデータを更新しました(コメントが存在するとマクロが止まるためコメントを削除する手順を加えました)。

サンプルデータはこちら(2016/6/8更新)《minimum_2016_0608b.zip》です。
posted by 照山裕爾 at 03:03| Comment(0) | TrackBack(0) | テキストデータ・Word | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする