2014年09月25日

章タイトルを柱と目次に反映する

DTP作業者にとっての難易度 ★★★☆☆(3)

InDesignにはタイトルや見出しから柱や目次などを生成する機能があります。ただ、通常の使い方だけでは思うような結果が得られないケースがあるのも事実です。私が先日手がけた印刷物でも、そのような場面がありました。自分自身が忘れないためにもここに記録しておこうと思います。

※当ブログ上では画像、動画が縮小表示されています。必要に応じて画像は別ウインドウで、動画はフルスクリーン表示するかYouTubeに移動してご覧ください。

※もっと良い方法があるかもしれない、機能を使い切っていないかもしれないと思っています。何かございましたらコメントをお願いします。



「目次」「テキスト変数」機能を使用する


まずは「目次」「テキスト変数」機能を使って柱と目次を生成する一般的な例をご覧ください(sample_A)。

図で示すと以下のようになります。
0925-11.png


条件が変わった場合の対応方法例


実際の冊子では上の例とは条件が違ったため、多少の工夫が必要となりました。

章タイトルが複数行になる場合に名前の位置を調整する


章タイトルが複数行になるケースがあるため「正規表現スタイル」により名前の位置を調整するよう設定しました(sample_B,sample_C)。


名前を除いた部分のみを柱に反映させる


「先頭文字スタイル」によってEMスペースより前の文字のみに文字スタイルを適用し、その部分のみを柱に反映させるよう設定しました(sample_B,sample_C)。


Excelを使って目次のノンブル表記を修正する


目次には章タイトルのテキストフレームが存在するページのノンブルが示されます。Excelを使うことで、このノンブルの値を「1」マイナスする方法を考えました(sample_B)。


「相互参照」で章タイトルと同じ文字列を発生させる


章タイトルと同じ文字列を直前のページに発生させるために「相互参照」機能を使用。この文字列から目次を生成することでノンブル表記の問題を解決しました(sample_C)。

sample_Cを図で示すと以下のようになります。
0925-12.png

テキストフレームの「自動サイズ調整」を使う(CS6)


InDesign CS6からの機能「自動サイズ調整」を使うことで、章タイトルの文字数、行数の増減にも対応しやすくなります(sample_D)。

これを図で示すと以下のようになります。
0925-13.png


ご覧いただいた方法は「こんなことも可能だという例」であり「必ず設定しなければならないもの」ではありません。個別に手作業で対応したほうが効率的だというケースもあるでしょう(初校以降の修正が少ないことが予想される印刷物など)。たいせつなのは、編集者とDTP作業者で相談しながら柔軟に対応することだと思います。

サンプルデータはこちら《minimum0925a.zip》です。
posted by 照山裕爾 at 21:13| Comment(0) | TrackBack(0) | InDesign-その他の機能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月28日

表の不要な行を削除する

DTP作業者にとっての難易度 ★★☆☆☆(2)


データ結合機能を使って文字を表に読み込んだ場合や、Excelのデータをコピー&ペーストして表を作成した場合、不要な行(空のセルが存在する行)が発生してしまうことがあります。このような行を素早く削除するためのJavaScriptを書いてみました。
以下、動画をご覧ください。

※アクティブなレイヤーに存在する表のみが対象になります。

※グループに含まれる表は対象となっていません(そこまで理解できておらず……)。お手数ですがグループを解除してから実行してください。


サンプルデータもありますので必要な方はお試しください。改善すべき点などご教示いただけると嬉しいです。

サンプルデータはこちら《minimum_2014_0328b.zip》です(CS4以降)。

posted by 照山裕爾 at 03:50| Comment(5) | TrackBack(0) | InDesign-その他の機能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月04日

章番号に応じて移動するツメを作る

DTP作業者にとっての難易度 ★★★★☆(4)

冊子の小口のツメ(章番号などの目印)を手作業によらずに移動させる方法がないか……ということがTwitter上で話題になっていたので、私なりに考えてみました。

※下部に動画があります。解説が難しい場合は動画をご覧ください。

※DOTさんの「InDesignerの悪あがき」の「マスターページひとつでインデックスをずらしてみる」という記事(http://indesigner.blog101.fc2.com/blog-entry-26.html)を参考にさせていただきました。


ツメのテキストフレームを用意する


まずは「第10章」などと表示するテキストフレームを用意します。数字部分は手入力するのではなく「テキスト変数」の「章番号」を挿入しておきます。
01.png

※「テキスト変数」の「章番号」を挿入しておくと、ブック機能で複数のドキュメントを束ねた時に自動的に連番をふることが可能です。ページパレットで任意の番号を指定することもできます。


ツメのテキストフレームをアンカー付きオブジェクトにする


ツメのテキストフレームをコピーして大きな縦組みのテキストフレーム内にペーストし、アンカー付きオブジェクト(親のテキストフレーム内の文字の増減などに応じて移動するオブジェクト)にします。親のテキストフレーム内の行頭には「テキスト変数」の「章番号」を挿入します。この章番号として発生する文字が、ツメのテキストフレームを押し下げる役割を果たすわけです。
02.png

文字ごとに幅が異なるフォント(数字のみ)を用意する


Glyphsを使って数字のみで構成されるフォントを作成します。実際に出力される必要はないため文字幅のみを設定すれば良いでしょう。たとえば「1」の文字幅は「100(/1000em)」、「2」の文字幅は「200」……「9」の文字幅は「900」とします。数字が2桁以上の場合もdlig(合字)の設定をすれば問題ありません。たとえば「12」と入力された時は文字幅が「1200」になるよう設定します。
03.png

※サンプルデータ内のフォントは「1」から「100」まで作成してあります。


InDesign上で書式を設定する


アンカーオブジェクトを押し下げる文字(章番号)に対して、作成したフォントを適用します。忘れてはいけないのは「OpenType機能」の「任意の合字」のチェックをオンにしておくことです。これで、章番号が「1」の時よりも「2」の時のほうがツメの位置が下にずれるようになりました。04.png

※ブック機能により複数のドキュメントを束ね、各ドキュメントの章番号を自動的に設定したい場合は「自動番号を更新」の「章と段落番号を更新」を選択します。



以下、動画をご覧ください。

ツメの作成


補足



今回使用したフォントは他にも使い途がありそうです。何か良い方法をお考えになった方は、ぜひ教えてください。
サンプルデータはこちら《minimum_2014_0303b.zip》です(CS6以降/一部CS4以降でも可)。
posted by 照山裕爾 at 03:15| Comment(2) | TrackBack(0) | InDesign-その他の機能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする