2016年01月12日

正規表現スタイルで内側のカギ括弧を小カギにする。

DTP作業者にとっての難易度 ★★★★☆(4)

先日、編集者の方から「文章のカギ括弧内にカギ括弧が使われている(二重になっている)場合は内側のみを小カギにしてほしい」と相談されました。これに対応するための正規表現スタイルを考えてみました。以下、動画をご覧ください。

Aは二重の場合のみを想定したものです。まずは内側の受け(」)を小カギにしています。

※内側の受けの後には受けが1個必ず存在します(その間に起こしと受けがペアで存在する可能性があります)。また、その後は起こしと受けが必ずペアの形で存在するはずです(この間にも起こしと受けがペアで存在する可能性があります)。これを正規表現スタイルにしました。

さらに、その直前に存在する起こし(「)を小カギにすれば完成です。

BはAの応用編で、三重構造までを想定したものです。かなり複雑になり、負担が大きいためかInDesignがフリーズすることも多く、あまり実用的ではなさそうです。

CはA・Bとは異なるアプローチで三重構造に対応したものです。まずは全ての起こし・受けを小カギにした後、対象となる起こしのみを大カギに戻します。

※対象となる起こしの後には、かならず1個の受けが存在します。また、その間には起こしと受けがペアの形で存在する可能性があります。さらにその間にも起こしと受けがペアの形で存在する可能性があります。これを正規表現スタイルにしました。

次に、その直前の受けを大カギにします。これだけでは文章(段落)の最後の受けが対象外になるので、最後にこれのみを対象とした正規表現スタイルを用意しました。Cでは三重構造の二番目と三番目のカギ括弧の書式が同一になってしまいますが、シンプルなので使いやすいと思います。

いずれの方法も適切に機能しないケースがあるかもしれません。自己責任で慎重にご使用くださいますようお願いします。
サンプルデータはこちら《minimum20160112.zip》です。
posted by 照山裕爾 at 02:59| Comment(0) | TrackBack(0) | InDesign-書式・スタイル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月06日

続・囲み文字にする方法を考える

DTP作業者にとっての難易度 ★★☆☆☆(2)

昨日ご紹介した囲み文字の作成方法は制約が多かったり、計算で正確に文字の位置やサイズをコントロールすることが困難だったりと、完成度の低いものでした。
そこで今回はGlyphsを使って囲み枠の外字フォントを作成し、きちんと計算でベタ組みを実現する方法を考えてみました。

※ものかのさん、ひらくんさん、きえださん、アドバイスをありがとうございました。



作成した外字フォントはシンプルなものです。拡大しなくても内側に文字がおさまるよう、大きめの枠を1000×1000のエリアに作成しただけです。あとは先日のセミナーで教わった「dlig」を使って「●■」が角丸の黒い四角形になるように……などを設定しました。
InDesign側では「●●」などの文字を入力したら正規表現スタイルにより《外字フォントを指定》→《dligで目的の文字(枠)を表示》→《文字位置などを調整》→《枠の直後の文字の位置やサイズを(枠に正確に収まるように)調整》となるよう設定してあります。



この方法の良いところは、枠の内側の文字の拡大率(サンプルでは80%)を変更した場合もそれに対応する文字スタイルを簡単な計算で求められる(ベタ組みが実現できる)という点だと思います。計算方法は下図を参照ください。
0206e.png

※ものかのさんより「合字を利用する方法は、日本語コンポーザーのみで有効です」とのコメントをいただきました。詳しくは下のコメント欄をご覧ください。


サンプルデータもご用意しましたので、よろしければお試しください。また、何か情報がありましたらご提供いただけると嬉しいです。

サンプルデータはこちら《0206d_minimum.zip》です(CS4以降)。

posted by 照山裕爾 at 20:57| Comment(3) | TrackBack(0) | InDesign-書式・スタイル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

囲み文字にする方法を考える

DTP作業者にとっての難易度 ★★☆☆☆(2)


Twitter上で、囲み文字を実現する方法について触れられていたので試してみました。

※データ結合については次回以降で。



私が思いついたのは
【1】圏点の種類・サイズ・位置を調整して囲み文字にする
【2】下線で白抜き文字にする
【3】正規表現スタイルで囲み文字・白抜き文字を表現する
という3つの方法でした(【1】はTwitter上でも触れられていました)。
0206.png

以下、動画をご覧ください。


サンプルデータもありますので必要な方はお試しください。
いずれも設定には少し手間がかかりますし、それぞれ短所もあります。何か良い方法をご存知の方は教えていただけると嬉しいです。

※動画内で触れませんでしたが【2】には2文字連続では指定できない(つながってしまう)という欠点もあります。



サンプルデータはこちら《minimum_0206.zip》です(CS4以降)。

posted by 照山裕爾 at 05:16| Comment(0) | TrackBack(0) | InDesign-書式・スタイル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする