2021年05月18日

InDesign/配置ドキュメントの文字を検索するためのスクリプト

DTP作業者にとっての難易度 ★☆☆☆☆(1)
InDesignドキュメント(※1)に他のInDesignドキュメント(※2)を配置した場合、基本機能では配置ドキュメント内の文字までは検索できず用語統一などの際に不便です。今回はこれを解決するためのスクリプトを書いてみました。

※1/ここでは「レイアウトドキュメント」と呼びます。

※2/ここでは「配置」ドキュメントと呼びます。


以下、動画をご覧ください。

準備:「検索と置換」ダイアログの設定

レイアウトドキュメントを開き「検索と置換」ダイアログの「正規表現」で「検索文字列」を設定します。

※「置換文字列」は設定してもしなくても構いません。スクリプトでは使用しません。

※「検索形式」を設定した場合は検索に反映されます。ただし段落スタイルや文字スタイル、スウォッチ、フォントなどはレイアウトドキュメントで使用しているものしか選択できませんのでご注意ください。

※各種検索オプション(「ロックされたレイヤーおよびロックされたオブジェクトを含める」など)はどのように設定しても構いません。スクリプトでは実行前の設定内容を記憶した後、一時的に全設定をオンにして検索を行います(配置ドキュメント側でロックされているようなケースでも検索できるようにするため)。そしてスクリプトの最後で実行前の設定に戻します。


スクリプトの実行:対象文字列が含まれるファイルをすべて開く

スクリプト「search_importedPages_0000.jsx」ではレイアウトドキュメントのリンクパネルに表示される各ファイル(拡張子が「.indd」のファイルのみ)について以下の作業をおこないます。
@ファイルを開く→A開いたドキュメント内を検索する→B1件もヒットしない場合はファイルを閉じる(ヒットした場合は開いたままにする)。
スクリプトが終了した時点では検索文字列が含まれたファイルだけが開いた状態になっています。

※本スクリプトはレイアウトドキュメントにも配置ドキュメントにも変更を加えません。


スクリプト実行後の作業:検索と置換

検索対象を「すべてのドキュメント」とした上で検索と置換を行います。正規表現の設定によっては「すべてを置換」では思わぬ箇所まで置換してしまうこともあります。このような場合は1件ずつ確認しながら進めるのが良いでしょう。

※スクリプト実行後、検索オプションは実行前の設定に戻っています。一部がオフになっていて検索されない文字列があるかもしれませんので注意してください。

※検索オプションの設定に関わらず、ロックされたレイヤー上の文字列などは検索できても置換はできません。置換する必要がある場合はロックを解除しましょう。



ご使用になる場合は十分にテストをするようお願いします。
サンプルデータはこちら《minimum_2021_0516d.zip》です。


posted by 照山裕爾 at 05:09| Comment(0) | InDesign-書式・スタイル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年05月01日

マクロでMicrosoft Wordの下線(一重下線以外)にタグを付加する

DTP作業者にとっての難易度 ★☆☆☆☆(1)
以前、本ブログの「Wordの文字飾り・文字色・蛍光ペンをInDesignの文字スタイルに反映する」(http://mottainaidtp.seesaa.net/article/443674715.html)の中でWordの下線部分にタグを付加するマクロを紹介しました。しかし同マクロで想定していた下線はシンプルな一重下線(太字ボタンで適用可能なもの)だけでした。「フォーマット」→「フォント」で指定できる下線は他にも多数あるため、今回はそれら(一重下線以外)すべてにタグを付加するマクロを作成しました。
本マクロでは各下線に以下のタグを付加します。
2021-0430b.png

以下、動画をご覧ください。

サンプルデータはこちら《UL_others_2021_0430d.zip》です。
posted by 照山裕爾 at 01:35| Comment(0) | InDesign-書式・スタイル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年04月27日

スクリプトでファイルをリネームする・改

DTP作業者にとっての難易度 ★☆☆☆☆(1)
当ブログでは2016年にもスクリプトによるファイルのリネームを試みました(「JavaScriptでファイルをリネームする」参照)。しかし2017年に登場したHigh Sierra以降のAPFSフォーマット環境では適切にリネーム処理できなくなり、何とかしたいと考えていました(2019年に同スクリプトを少し手直ししましたが使用場面がかなり限られるものになっています)。

今回はスクリプトを見直し「リネーム前のファイル名」と「リネーム後のファイル名」を記載したリストを使うことでAPFSフォーマット環境でも処理できるようにしました。
以下、動画をご覧ください。

※当方ではCatalina 10.15.6にてテストをおこないました(2021年4月27日現在)。BigSurでの検証はおこなっていません。またWindowsには対応していません。



ファイルの用意

リネームしたいファイル群は1つのフォルダにまとめておきます。

※フォルダにはファイルのみを保存してください。フォルダ内フォルダは処理対象外です。


リネームリストの用意

リネームリスト(テキストファイル)の1列目にはリネーム前のファイル名(拡張子を含む)を、2列目にはリネーム後のファイル名を入力します。

※2列目には拡張子を入力する必要はありません(入力の有無に拘わらず元の拡張子が保たれます:本スクリプトで拡張子の変更はできません)。

※3列目以降はメモなどに使用して構いません(処理対象外)。


スクリプトの実行

スクリプトではダイアログで処理対象のフォルダを選択、続くダイアログではリネームリストを選択します。

※動画ではInDesignのスクリプトパネルから実行していますがIllustratorやPhotoshopからでも実行は可能です。


本スクリプトではフォルダとファイル群を複製した後、リストの順にリネーム処理を行います。「リスト1列目に記載された名称」と「実際のファイル名」が一致しない場合はリネームされません。またファイル名が重複すると処理できませんのでご注意ください。
サンプルデータはこちら《file_rename_2021_0426b.zip》です。
posted by 照山裕爾 at 11:50| Comment(0) | InDesign-書式・スタイル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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