2018年11月19日

フォルダ内のGREPクエリをスクリプトで一括実行する[InDesign]

DTP作業者にとっての難易度 ★★★☆☆(3)

【注意】本スクリプトはドキュメントの内容を変更するものです。また、一時的に「GREP」フォルダなどの名称を変更します。必ずドキュメントや、各フォルダのバックアップをとってからご使用ください。


InDesignで作業をしていると検索/置換のためのクエリ数が増え、管理に困ることがあります。できればクライアントや媒体ごとにクエリを収めるフォルダを分けておきたいとお考えの方は多いのではないでしょうか。今回は、そのように分けたフォルダ内のクエリを一括実行するスクリプトを考えてみました。

スクリプトの内容

スクリプトの大ざっぱな流れとしては
クエリを収めたフォルダをダイアログで選択(フォルダ名を記憶)→元々の「GREP」フォルダの名称を一時的に「GREP_ original_saved」に変更(ダイアログで「GREP」フォルダを選択した場合は変更不要)→先にダイアログで選択したフォルダの名称を「GREP」に変更(同)→「GREP」内のクエリを全部実行→「GREP」フォルダの名称を元に戻す(同)→「GREP_ original_saved」フォルダの名称を「GREP」に戻す(同)
ということになります。

※スクリプト実行中にエラーが発生した場合、フォルダ名が変わったままになる可能性があります。その場合は手動でフォルダ名を戻してください。


使い方

クエリを収めたフォルダは「Find-Change Queries」内(「GREP」フォルダと同階層)に置いてください。クエリを収めたフォルダの名称は「GREP〜」とします(「GREP_A社の作業用」など)。

※「Find-Change Queries」の場所についてはアドビのサイトを参照してください。


ドキュメントを表示した状態でスクリプトを実行してください。アクティブドキュメントのみが処理対象となります。
動画でも触れていますがドキュメントに存在しない設定(段落スタイル、文字スタイル、スウォッチなど)がクエリに含まれている場合、アラートが表示されることなく意図しない結果になることがあります。事前に個々のクエリーの設定が、すべてドキュメントに存在することを確認した上でご使用ください。

※今回、処理対象はアクティブドキュメント全体としました。「すべてのドキュメント」「ストーリー」「選択範囲」などを対象にしたい場合は132行目「mydoc.changeGrep();」を書き換えてみてください。


サンプルデータはこちら《minimum_2018_1118a.zip》です。
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2018年10月09日

InDesignでカレンダーを作成する

DTP作業者にとっての難易度 ★★☆☆☆(2)

InDesignでカレンダーを作る方法についてTwitter上でみんなで考える機会がありました。自分自身の備忘録としてサンプルファイルと解説のPDFをアップし、動画を残すことにしました。下図は完成図です。
1009.png

以下は作業の流れです。

日曜日と土曜日に文字スタイルを適用する

まずは、すべての日曜日と土曜日に文字スタイルを適用するために「先頭行スタイル」を設定します。これは、あじゃさん(@AJABON)がお考えになった方法です。具体的な設定内容についてはPDFを参照ください。

祝日を設定する

6日が祝日になるよう「正規表現スタイル」を設定します。2桁の数字が対象にならないようにします。

ハッピーマンデーを設定する

第3月曜がハッピーマンデーになるよう「正規表現スタイル」を設定します。ハッピーマンデーは16コマ目の場合と23コマ目の場合があるため分けて書くことがポイントです。

6段目の数字を5段目の数字と組み合わせる

6段目に数字(30と31)が入る場合、文字を小さくしてベースラインシフトで上の段に移動表示します。5段目の数字も縮小。さらに文字を左側にずらずと同時に斜線を発生させます。

以下、動画をご覧ください。

一見むずかしそうですが、ひとつひとつ見ていけば割とシンプルな作業の組み合わせだとお分かりになると思います。他に良いアイデアがあれば、ぜひお聞かせください。

このような課題にときどき取り組むのは良いトレーニングになりますね。これからもSNSなどを通じて、いろいろな課題に触れる機会を持てると嬉しく思います。何か題材がある方は、よろしくお願いいたします。
サンプルデータはこちら《2018_1009.zip》です。
posted by 照山裕爾 at 04:31| Comment(0) | InDesign-書式・スタイル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月27日

索引用のテキストファイルを整理する

DTP作業者にとっての難易度 ★☆☆☆☆(1)

以前、『文字スタイル部分・下線部分などを索引化する』でInDesignドキュメントから索引項目を抽出してテキストファイルを作成するJavaScriptを作成しました。今回は、このテキストファイルを整理する作業について考えてみました。

ExcelとJeditXによる整理

これまで私はExcelとJeditXを使ってテキストファイルを整理してきました。まずはこの手順をご紹介します。

ご覧のように「@Excelでソート」「AJeditXの複数一括置換で重複を整理」「B『文字スタイル部分・下線部分などを索引化する(の続き)』の『【後の作業】索引リストに読みを付加する』のJavaScriptで読みを付加」「CExcelで読み順にソート」という作業で、言ったり来たりが少々面倒です。

JavaScript(ESTK)による整理

作業を簡単にするために、ソートをするJavaScriptと重複を整理するJavaScriptを作ってみました。

うまくいくようであれば、将来的には以前作ったJavaScriptと合体して1回のクリックで複数の作業を完了させることもできるはずだと考えています。

JeditXによるソート

上記JavaScriptを完成させた後に気付いたのですが、実はJeditXには優秀なソート機能があります(ご存知の方もきっと多いのだと思います)。

これを使えば簡単に、しかも読みを付加しなくても適切な順番にソートすることが可能です。つまりソートをおこなうJavaScriptや読みを付加するJavaScriptは使用しなくてもいいわけです。重複の整理もJeditX(複数一括置換)で処理することはできるので、JavaScriptを使わなくてもいいことになります(この機能を知った時は凹みました)。

と、今回は無理にJavaScriptを使わなくてもいい作業例でした。とは言え、JavaScriptの勉強にはなりましたので、記録として残しておくことにします。
サンプルデータはこちら《sort_2017_0426i.zip》です。
posted by 照山裕爾 at 05:10| Comment(0) | TrackBack(0) | InDesign-書式・スタイル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする