2020年06月21日

InDesignドキュメントの各ページを個別ファイルにするスクリプト

DTP作業者にとっての難易度 ★☆☆☆☆(1)

先日、ブログをご覧になった方から「複数ページを1ページずつに分割するスクリプトをご存知ないですか」と問い合わせがあり、せっかくの機会なので書いてみました。その後、さらに少し改良したのが今回のスクリプトです。

※ストーリーがページを越えてつながっているケースは想定していません。各ページでレイアウトが完結していることが条件です。



使い方

ドキュメントを1つだけ表示した状態でスクリプトを実行し、ダイアログで以下を設定します。

0619a.png

@分割ファイルの名称
分割後のファイルには4桁の通し番号がつきます(例「ABCD_0001.indd」)。通し番号を除く部分を設定してください。デフォルトでは「元ドキュメントの名称_」となっていますので、そのままでも構いません。なお、空欄にした場合は自動的に「doc_」となります。

A分割後のページ番号
チェックしていない場合は元ドキュメントのページ番号が保たれます。チェックすると各ドキュメントのページ番号はいずれも「1」に統一されます。ページ番号のスタイルはドロップダウンリストから選択してください。

1ファイルずつ処理するため、ページ数が増えると処理には結構な時間がかかります。まずは少ないページでテストしてみてください。また、念のため必ずバックアップをとった上でお試しください。
サンプルデータはこちら《split_pages_ver3_0619d.zip》です。


posted by 照山裕爾 at 02:49| Comment(0) | InDesign-書式・スタイル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年06月16日

アキ行をフレーム外にぶら下げる・突き出す【InDesign】

DTP作業者にとっての難易度 ★★☆☆☆(2)

※2020.6.24追記/CC2020の「同一設定段落の間隔」を使うケースについて追記しました。


今回は、2015年のDTPの勉強会第16回「ショートセッション大会」でお話しした「ぶら下げ行・突き出し行」というアイデアをご紹介したいと思います。

ぶら下げ行・突き出し行とは


文章の区切りにアキ行(改行だけで構成された行)を使用するケースはよく見かけます。この時「アキ行がページの先頭(あるいはコラムの先頭)に来た時は削除する」というルールがあると、修正などで文章が増減した際に面倒な作業が多発します。この問題を解決するために「アキ行がページの先頭(あるいはコラムの先頭)に来る時はフレーム外にぶら下げたり突き出したりする」のがぶら下げ行・突き出し行です。

※実際はアキ行はフレーム内に収まっているのですが、あたかもフレーム外に存在するかのようにふるまいます。


0615a.png

ぶら下げ行・突き出し行の設定


基本的な設定は「行送り値を0にする(直前または直後の行と重ねる)」「段落後(前)のアキで1行分のアキを設ける」というとても簡単なものです。ただし作業のしやすさを考えて書式を工夫するべきです。詳しくは動画とサンプルデータをご覧ください。

2020年6月現在、DTPの勉強会(http://dtpstudy.blog51.fc2.com/)は開催されていませんがいずれ再開されるはずです。DTP作業者だけでなく編集者の方にも役立つ場だと思います。ぜひ機会がありましたらご参加ください。
サンプルデータはこちら《minimum_2020_0615a.zip》です。

2020.6.24追記/CC2020の「同一設定段落の間隔」を使う

CC2020には「同一設定段落の間隔」という機能が追加されました。これは「段落前のアキ」「段落後のアキ」を設定している場合でも、同一設定の段落が続いた箇所については「段落前のアキ」「段落後のアキ」と異なるアキ量を使用できるというものです。

たとえば行送り値が28Hのレイアウトで箇条書きの「段落前のアキ」「段落後のアキ」を7mm(1行分)と設定し「同一設定段落の間隔」を「0mm」と設定した場合、設定が異なる本文との間は7mm(1行アキ)になりますが、箇条書き同士の間は0mmになります。つまり「ぶら下げ行」「突き出し行」を使わなくても済むわけです(サンプルデータはこちら)。

スクリーンショット 2020-06-23 16.59.38.png

それでも「テキスト化した時のために1行アキの改行を残しておきたい」というケースや「ひとつの段落スタイルだけで構成される文章でアキ行を設けたい」というケースなど、「ぶら下げ行」「突き出し行」を使う場面はまだありそうです。

※なお、「同一設定段落の間隔」のデフォルト値は「無視」というものです。この設定になっている場合は同一設定の段落が続いた箇所についても「段落前のアキ」「段落後のアキ」の設定値がそのまま使われます(CC2019以前と同じ状態)。

posted by 照山裕爾 at 03:36| Comment(0) | InDesign-書式・スタイル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年06月11日

InDesignドキュメントから目次用テキストを生成するスクリプト

DTP作業者にとっての難易度 ★★★☆☆(3)

※2020.6.13の03:30頃/仕様を変更(新仕様のサンプルデータをアップ・動画を変更しました)

※2020.8.21の01:50頃/仕様を少し変更


InDesignの目次機能はたいへん便利ですが、タイトルや見出しを別フレーム(アンカーを含む)で作成している場合(ストーリーが別になっている場合)は順番が乱れてしまいます。今回は、これを解決するために目次用テキストを生成するスクリプトを書いてみました。

※本スクリプトは横組みのドキュメント専用です。

使い方


「makeContents_ver2_XXXXx.jsx」が実行用の本体スクリプトファイル、「pStyleList.jsx」がリスト用のスクリプトファイルです。

「pStyleList.jsx」のファイル名を変更すると動きません。

2つのスクリプトファイルは同階層に置いておかなければなりません。

別ドキュメント用に使用する際は2つのスクリプトファイルを収めたフォルダを丸ごと複製してから「pStyleList.jsx」を編集すると良いと思います。

その他、「pStyleList.jsx」の書き方については「pStyleList.jsx」内に書かれています。

テキストファイルに「ページの通し番号」「コラム番号」「y座標」「x座標」が必要ない場合は「makeContents_ver2_XXXXx.jsx」206行目の行頭の//を削除してコメントアウトを解除してください(更新により行番号が変わる可能性あり)。

注意点


コラムが複数ある場合、かならず段組みガイドを設定しておく必要があります。段組みガイドが存在しないと文字列が何コラム目に存在するか認識できません。

段抜き設定を使用している場合、このスクリプトで目次用テキストを生成することはできません。

「2番目以降のコラムに存在する」文字列を「1番目のコラムに存在する」ことにしたい場合は「pStyleList.jsx」で「行頭に付加する記号」の1文字目を「※」とします。

複数の段落が横に並んでいる場合、順番が正しく認識されないケースがあります。これを解決するには「pStyleList.jsx」の「調整値」(4項目目)に数値を設定し、y座標の値を増減します(上にあることにする場合→正の値、下にあることにする場合→負の値)

InDesignドキュメントを変更するスクリプトではありませんが注意してお使いください。
不備があることも考えられますので十分にテストを重ねた上でご使用ください。

※2020.8.21更新/以下についてスクリプトを変更しました。
……………………………………………………
「箇条書き番号・記号とテキストを区切る記号」を「>>>>」に変更
「強制改行が存在した箇所」を「<>」に変更
「タブが存在した箇所」を「<>」に変更
pStyleList.jsxの「調整値」の単位を「mm」に変更

2020.8.21サンプルデータはこちら《makeContents_ver3_0821a.zip》です。

※以下は上記修正前のサンプルデータです。

2020.6.13サンプルデータはこちら《makeContents_ver2_0612d.zip》です。

※以下は初期のサンプルデータです。念のため残しておきますが、このサンプルデータは調整値の設定ができません。また、環境設定の内容によっては正しく処理できないケースがあります(他にも仕様変更あり)。できれば新しいサンプルデータをご使用ください。このサンプルデータ時点の動画URLは以下の通りです「https://youtu.be/SMSRodjW5_A

初期サンプルデータはこちら《makeContents_0611a.zip》です。
posted by 照山裕爾 at 03:51| Comment(2) | InDesign-書式・スタイル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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